「カジノで破産されるとマイナスイメージ」ディーラー養成スクールの校長に聞く本年『また来たい』と楽しめる限度を見極める重要性（2024年4月16日）
ギャンブル依存症が話題となる中、カジノ側の本音は？
日本でのＩＲ開業を見込み２０年前からカジノディーラーを養成している「日本カジノスクール」。実際に過去には豪華客船でディーラーを務めていた大岩根成悦校長に、山中真アナウンサーが実情と本音を聞きました。
（山中アナ）「カジノディーラーというのは専門に育成しないと急にパっとなれるものではないということですか？」
（大岩根校長）「技能・手先も含め、頭脳も含め、いろんなことを覚えていかないといけませんので、最低でも半年以上はかかっていく」
ディーラーに必要なものは技術だけではありません。
（大岩根校長）「負けたお客さまがもう来ないと言われるとよろしくありませんので、負けてもまた来たいですよ、と言われるホスピタリティ、ここを非常に重要視しています」
その上でさらに重要になってくるのが客の楽しめる限度を見極めることだそうです。
（大岩根校長）「ギャンブル依存症のお客さまがいないかを見分ける訓練も今し始めています」
（山中アナ）「いっぱいお金を賭けてくれるギャンブル依存症のような人はいいお客さんなのではないのですか？」
（大岩根校長）「ギャンブル依存症の方をカジノに入れてしまって破産されると、カジノにとってはマイナスのイメージ。大勝ちをしたり大負けをしたりして世間を騒がせてしまうようなお客さまというのはあまり好ましくない」
金銭を取り扱うギャンブルで、不正を行わない厳格さはもちろん、利用客への見極めやホスピタリティを求められるディーラーという職業。
（山中アナ）「海外で実際にディーラーとして働かれている人は周りからはどのようなステータスで見られているのですか？」
（大岩根校長）「一目置かれるような存在である場合もありますし。（国によって）カジノディーラーと、ホテルのサービスで働く人の給料では１．２倍～１．５倍の差がある」
（山中アナ）「ディーラーは厳格な人間性を持っていないとできない？」
（大岩根校長）「過去に犯罪歴がないか、金銭的トラブルがないか、（国から）審査されていますので。審査をされたうえで、そういうことがないということであれば、国の労働許可が下りる。日本ももう審査する（国の）機関ができていますので、ＩＲで働くことが一つのステータスになることは間違いないと思います」
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